【FP2級/AFP】2019年1月学科・金融

【FP2級AFP過去問”解説”】2018年5月・実技(問1~10) | 酒井FP綜合事務所

FPやなちゃん | 酒井FP綜合事務所2019年1月検定の過去問を解説します。


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学科【金融】問21~問30


問21. 全国企業短期経済観測調査(日銀短観)

全国企業短期経済観測調査(日銀短観)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1.調査の対象となる企業の業種は、製造業に限られ、非製造業は含まれない。
2.調査は毎月実施され、翌月に調査結果が公表される。
3.日銀短観で公表される「業況判断DI」は、景気動向指数の算出に使用される経済統計指標のうち、3ヵ月前の数値と比較して改善した指標の割合を表す。
4.日本銀行の金融政策が決定される際、「日銀短観」の調査結果は判断材料の一つとして利用されている。

答え.4

1.不適切
調査の対象となる企業の業種は、製造業・非製造業ともに含まれます。
2.不適切
調査は年4回実施され、その翌月に調査結果が公表されます。
3.不適切
「業況判断DI」は、景気の状況を示す尺度で、業況が「良い」から「悪い」を差し引いて表す全国約1万社の企業を対象としたアンケート調査です。


問22. 投資信託

投資信託に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.契約型投資信託は、運用会社と信託銀行等が信託契約を結ぶことにより組成される投資信託であり、会社型投資信託は、投資を目的とする法人を設立することによって組成される投資信託(投資法人)である。
2.公募投資信託は、不特定多数の投資家に取得させることを目的とした投資信託であり、私募投資信託は、機関投資家などの特定または少数の投資家に取得させることを目的とした投資信託である。
3.単位型投資信託は、投資信託が運用されている期間中いつでも購入できる投資信託であり、追加型投資信託は、当初募集期間にのみ購入できる投資信託である。
4.アクティブ型投資信託は、目標となるベンチマークを上回る運用成果を目指して運用される投資信託であり、パッシブ型投資信託は、目標となるベンチマークに連動する運用成果を目指して運用される投資信託である。

答え.3

3.不適切
単位型投資信託は、当初募集期間にのみ購入できる投資信託です。追加型投資信託は、投資信託が運用されている期間中いつでも購入できる投資信託です。


問23. 債券の特徴

固定利付債券(個人向け国債を除く)の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1.国内景気が好況で国内物価が継続的に上昇傾向にある局面では、債券価格は上昇する傾向がある。
2.市場金利の上昇は債券価格の上昇要因となり、市場金利の低下は債券価格の下落要因となる。
3.債券の発行体の財務状況の悪化や経営不振などにより、償還や利払い等が履行されない可能性が高まると、当該債券の市場価格は下落する傾向がある。
4.債券を償還日の直前に売却した場合には、売却価格が額面価格を下回ることはない。

答え.3

1.不適切
国内景気が好況で国内物価が継続的に上昇傾向にある局面では、一般的に市場金利が上昇する傾向にあるため、債券価格は下落要因となります。
2.不適切
市場金利の上昇は債券価格の下落要因となり、市場金利の低下は債券価格の上昇要因となります。
4.不適切
債券価格は金利の動きによって変動するため、債券を償還日の直前に売却した場合でも、売却価格が額面価格を下回ることがあります。


問24.  債券の最終利回り

表面利率が0.5%、残存期間が3年の固定利付債券を額面100円当たり102円で購入し、償還された場合の最終利回りとして、正しいものはどれか。なお、手数料、経過利子、税金等は考慮しないものとし、解答は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入するものとする。また、「▲」はマイナスを意味するものとする。

1. ▲1.47%
2. ▲0.65%
3. ▲0.16%
4. 0.49%

答え.3

最終利回りとは、債券を途中で購入して償還期限(満期日)まで保有した場合の利回りのことを言います。
そして、利回りとは「投資額に対する1年あたりの儲けの割合」です。債券は利子(クーポン)と売買益の2つの儲けがありますので、式にすると

❶(受取額-支払額)÷ 所有年数 → 売買益
❷ 表面利率 → 利子(クーポン)

となります。この2つの儲けを投資額で割算をすると、債券の利回りが求まります。
(100円-102円)÷ 3年+0.5円=▲0.16円(1年あたりのもうけ)
▲0.16円 ÷ 102円 × 100=▲0.16%(最終利回り)


問25. 株式投資の指標

株式投資の指標に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1. PERは「株価÷1株当たり純利益」で計算される指標である。
2. PBRは「株価÷1株当たり純資産」で計算される指標である。
3. 配当利回りは「1株当たり年間配当金÷株価×100」で計算される指標である。
4. ROEは「当期純利益÷売上高×100」で計算される指標である。

答え.4

4.不適切
ROEは「自己資本利益率」のことで、会社の資本を使っていかに効率よく利益を出すことができるかを図る尺度です。計算式にすると・・・
『当期純利益÷自己資本×100=ROE(自己資本利益率)』となります。


問26. 外貨建て金融商品

個人(居住者)が国内の金融機関等を通じて行う外貨建て金融商品の取引等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.国外の証券取引所に上場している外国株式を国内店頭取引により売買するためには、あらかじめ外国証券取引口座を開設する必要がある。
2.国内の証券取引所に上場している外国株式を国内委託取引により売買した場合の受渡日は、国内株式と同様に、売買の約定日から起算して4営業日目となる。
3.外貨定期預金の預入時に満期日の円貨での受取額を確定させるために為替先物予約を締結した場合、満期時に生じた為替差益は外貨預金の利息とともに源泉分離課税の対象となる。
4.ユーロ建て債券を保有している場合、ユーロに対する円の為替レートが円高に変動することは、当該債券に係る円換算の投資利回りの上昇要因となる。

答え.4

4.不適切
ユーロ建ての債券を保有して、ユーロに対する円の為替レートが円高に変動するということは、当該債券に係る円換算の投資利回りの下落要因となります。


問27. シャープレシオ

下記<資料>に基づくファンドAとファンドBの運用パフォーマンスの比較評価に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句または数値の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。

1.(ア)3.50(イ)1.25(ウ)大きい
2.(ア)3.50(イ)1.25(ウ)小さい
3.(ア)4.00(イ)1.50(ウ)大きい
4.(ア)4.00(イ)1.50(ウ)小さい

答え.1

シャープレシオとは、リスクに対してどのくらいリターンを得られるかを図る尺度です。
シャープレシオの値が大きいほど、効率よく運用されている金融商品であると評価ができます。

シャープレシオ =(ポートフォリオの収益率-安全資産利子率)÷ 標準偏差
ファンドA=(8%-1.0%)÷2.0%=3.5
ファンドB=(6%-1.0%)÷4.0%=1.25

よって『ファンドA』の方が効率よく運用されていたと評価できます。


問28. アセットアロケーション

アセットアロケーション等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.アセットアロケーションは、さまざまなリスクを低減しつつ安定したリターンを目指すために、投資資金を複数の資産クラス(国内外の株式、債券、不動産等)に配分することである。
2.現代ポートフォリオ理論の一般的な考え方によれば、運用の成果に与える影響は、資産クラスの配分比率よりも個別銘柄の選択や売買のタイミング等の方が大きいとされている。
3.運用期間を通して定められた資産クラスの金額の配分比率を維持する方法の一つとして、値上がりした資産クラスを売却し、値下がりした資産クラスを購入するリバランスという方法がある。
4.資産クラスの金額ではなくリスク量が同等になるように配分比率を決める運用においては、特定の資産クラスのボラティリティが上昇した場合、当該資産を売却する方法がある。

答え.2

2.不適切
運用の成果に与える影響は、個別銘柄の選択や売買のタイミングよりも資産クラスの配分比率の方が大きいとされています。


問29. 上場株式等の税金(配当・譲渡)

上場株式等の配当および譲渡に係る税金に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1.上場株式等の配当所得(一定の大口株主等が受ける配当に係る所得を除く)について、確定申告をする場合、総合課税に代えて申告分離課税を選択することができる。
2.上場株式等の配当所得(一定の大口株主等が受ける配当に係る所得を除く)について、総合課税を選択する場合、上場株式等の譲渡損失の金額と損益通算することができる。
3.上場株式等の譲渡損失の金額は、特定公社債等の利子等に係る利子所得と損益通算することができる。
4.損益通算してもなお控除しきれない上場株式等の譲渡損失の金額は、確定申告をすることにより、翌年以後3年間にわたって繰り越すことができる。

答え.2

2.不適切
上場株式等の配当所得について、総合課税を選択する場合、上場株式等の譲渡損失の金額と損益通算することはできません。上場株式等の譲渡損失の金額と損益通算ができるのは、申告分離課税を選択した配当所得です。総合課税を選択した場合は、配当控除を適用することができます。


問30. 金融商品の各種法令

金融商品の取引に係る各種法令に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、本問においては、「金融商品の販売等に関する法律」を金融商品販売法といい、「犯罪による収益の移転防止に関する法律」を犯罪収益移転防止法という。

1.金融商品取引法の適用対象には、金利スワップ取引や天候デリバティブ取引も含まれる。
2.金融商品販売法では、金融商品販売業者等が顧客に金融商品を販売するための勧誘をする際の勧誘方針の策定および公表は義務付けられていない。
3.消費者契約法では、事業者の一定の行為により、消費者が誤認・困惑した場合について、消費者契約の申込み・承諾の意思表示を取り消すことができるとされている。
4.犯罪収益移転防止法では、銀行等の特定事業者が法人顧客と取引を行う場合、原則として、法人の実質的支配者および取引担当者双方の本人特定事項の確認が必要となる。

答え.2

2.不適切
金融商品販売法では、金融商品販売業者等が顧客に金融商品を販売するための勧誘をする際の勧誘方針の策定および公表が義務付けられています。

※参考:日本FP協会


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