「平等は不公平」で「公平は不平等」である(13)区別と差別

「平等は不公平」で「公平は不平等」である | 酒井FP綜合事務所

にわかに、テレビ等の雑メディアが騒ぎ立てはじめています。「●●は差別だ、●●のような差別的な思想は時代遅れ、このような差別がある日本は世界から遅れをとっている。」んだそうな。
差別ってどういうこと???調べてみました。

差別と区別、言葉が違うので意味も異なります

【差別】( 名 ) スル
① ある基準に基づいて、差をつけて区別すること。扱いに違いをつけること。また、その違い。 「いづれを択ぶとも、さしたる-なし/十和田湖 桂月」
② 偏見や先入観などをもとに、特定の人々に対して不利益・不平等な扱いをすること。また、その扱い。 「人種-」 「 -待遇」

【区別】( 名 ) スル
あるものと他のものとの違いを認めて、それにより両者をはっきり分けること。 「 -をつける」 「公私を-する」

※ 大辞林 第三版より

差別には不平等とか不利益のような、誰かを困らせる想いが含まれいているのに対して、区別とは誰もが認める方法によって分別・分類することと言えます。

「平等は不公平」で「公平は不平等」である(13)区別と差別  | 酒井FP綜合事務所平等と公平シリーズ・ブログ「平等」と「公平」をはき違えてませんか?にもあるように、何かにつけて「不公平だ!」とがなり立てる人が多くて、悲しい気持ちになります。同じように、差別と区別をはき違えて、平気で他人を傷つけるひとがいることについても悲しい気持ちになります。

最近、大相撲の地方巡業で”女性を土俵に上げるな!(伝統)”論争が巻き起こっています。伝統を重んじるのか、時代に合わせて変化していくのか、議論することは大切だと思います。もちろん、ほかにも考えることはたくさんあります。

気になったのは、”女性は汚らわしいから…”とか、”神聖な場に女性を上げるな!”とかね、、、本当にそれが伝統なのか?と感じる発言。さらに一方では、”そんなこと言うのは、いっつも頑固なオッサンだ!”という、決めつけ。

差別と区別の決定的な違いは”思い込み”

差別と区別はどちらも、あるもの・ことを何らかの基準によって分類・区分けすることです。それによって悲しい想いをする人がいるなら「差別」でしょうし、みんなが納得できるなら「区別」だと言えます

そして大相撲の例で気づいたんですけど、差別には発言者の”思い込み”が大きく反映されているんじゃないでしょうか。

  • 相撲は神事であり、男同士(狩りをする役割を持つ性)が真剣にぶつかり合う場なので、女性(資産を守り、調和を重んじる性)が出てくる場であってはいけない!
  • 高齢の男性は頑固だから、古臭い考えを他人に押し付けようとする・・・。

とかね。

  • 男が活動する場=女性が入ってはいけない=神様が怒る
  • 高齢の男性=頑固=古臭い考え=他人に押し付ける

関連ありそうで全く関連のないことを勝手につないで、結論に導くのが差別です。自分なりの考えをまとめると、こんな感じです。

【差別】
誰かを不当に貶(おとし)めること
優劣、善悪、高下(身分)など、比較した相手の(存在等)価値を否定すること。

【区別】
誰もが納得できる分け方・分類
大小、高低、男女、前後、順位、性能、上下(役職)、区別など、機能レベルを表す。

”思い込み”が社会現象に

FPかずくん | 酒井FP綜合事務所一時期、”手つなぎゴール”についての議論がでましたよね。
いわゆる、運動会の徒競走で”足の早い子がゴール前で止まって足の遅い子が来るまで待ち、揃ったら全員で手をつないでゴールする”指導のことです。

徒競走の順位で子どもの価値(優劣)が決まるという判断していたわけですよね。

順位はあくまで足の速さ(機能レベル)を数値で示しただけで、子どもの価値が決まるわけではありません。親の勝手な思い込みを学校に押し付け、教育を混乱させないで欲しいです。

お金についても全く同じ

収入の多寡で、その人の存在価値を判断するひとが多いです。そう考えるのは当人の自由ですけど、そう思う時間が長い人ほど心が貧しいなぁって思う最近です。
区別と差別についても今後、シリーズ化しますね。


▼ 平等と公平シリーズ・ブログ

「平等」と「公平」をはき違えてませんか?

▼ セミナーでお金と心の関係を学んでみませんか?

お金に関する心の取扱説明書 | 酒井FP綜合事務所